〜　ロンドンの食事事情　〜

【5】

ロンドンのランチ






毎日の食事の中で結構生野菜って食べているよな・・・と
改めて思い返すのは
“旅”という非日常の時

それでも、この国を訪れ始めた時は
殆どの食事のつけ合わせの野菜は茹でたもの、炒めたもの・・が多く
逆にもの珍しかったこともあり
結構喜んで食べていました

　　　　

それはそれで“きちんと”調理されてる感があり、
日本に帰国してからも喜んでいただいておりました

しかし・・長い旅になると
どうしても体が“生”野菜を欲しがります・・・

外食も多くなると
特に自分でサイドオーダーで意識して注文しなければなりません




しかし、近年ロンドンは急ピッチで「食」について
とても革新的に変わっています

健康意識が人々の日々の生活に第一優先されるようになり、
生野菜を食べることが以前に比べると格段と増えてきました

しかし、まだまだそのお野菜の種類によっては
火を通した方が美味しくいただけるものもあり


最近プチトマトもよく見かけます
普通の大きさのトマトは皮が厚いため生では食べ難い


どうしても、私たち日本人の平均生野菜摂取高には
若干英国は弱い気がします

また、気づくと以前はスーパーでも日本に比べて
市販のサラダドレッシングを余り見ることがなかったのですが、
ここ数年は徐々に市販ドレッシングも増えたように思います




しかし、日本ほど様々な数多い種類のドレッシングは
まだまだ見受けられず
一般の家庭でもサラダドレッシングは自宅で作るもの、という感がします


ホームスティしていたお宅ではマヨネーズも自家製でした
元々このお宅は珍しく生野菜を週1回たっぷりといただく日がありました
他のご家庭では余りなかったように聞いています
主夫のロイが健康管理をとても大事にしておりました


そんなことからも・・
今回その期せずして生野菜が美味しかった
ロンドンのランチ場所をご紹介いたします






但し、こちらのページを作りながら気づいたことは
ご紹介したお店は奇しくも先ずは食文化では敵わない？
おフランスからの凱旋？のお店

時代と共に野菜のみならず、
“オーガニック”という最も先端な言葉を引っさげてのロンドンへの進出・・・？
まだまだ“生”野菜のハードルは高いのか・・・

定番のイギリス料理とも言えるパブ飯も
メニューによっては生野菜付け合せはあります



定番のパブランチ
奥は揚げたマッシュルーム、ポテト、手前はグリンピース
この定番お野菜も美味しいのよー
フリッター・マッシュルームは本当に美味！


その証拠に近年“雨後の竹の子の如く”増えてきた
「ガストロ・パブ」では
生野菜どころか、オーガニックは当たり前、という処も数多く・・・

敢えて“捜さなくとも”良いくらい
新鮮で美味しい野菜と共に体に良いものが
旅する者にも苦労なく食べられればいいな〜と思います

　〜　ローズ　ベーカリー　〜

：：　Rose Barkery　：：


昨年お薦めの英国本でご紹介させていただきました
山本ゆりこさんの御本から
絶対に行ってみたい！と思ったカフェがありました



カウンターに並ぶ日替わりランチ


それが日本にも職場に近い丸の内にもある（東京に3店舗）
このローズ・ベーカリーは
各街にあるお店はそれぞれに趣は違うものの
共通としては「野菜」にこだわりを持っていること

それがたっぷりオーガニックの“野菜”

　　　　



オーナーのその店名にもなった
ローズさんは英国人ではありますが、ご主人がおフランスの方
パリでは今、無農薬野菜（BIO)が大流行

このBIO野菜中心のカフェを第一号店としてパリに出店してから
すでに3店舗と増え、
その後東京にも3店舗も出来上がってしまった、という・・
体にも味覚にもお薦めのお洒落な店ができました

東京での店舗はご親戚スジでもある
コム　デ　ギャルソンをバックでの展開なので・・・
ちょっぴりお洒落過ぎてしまう、という傾向が無きにしもあらず・・ですが
ここロンドンのお店はとても入り易く、
オープン的な要素もあり
むしろ東京よりも足を運び易い、と思うのは私だけではないと・・




ロンドンのローズ・ベーカリーも付け合せの野菜は
しゃっきりとした生野菜
もちろん！BIO！






美味しいこの野菜が食べたくなったら
ここでホット一息するのもお薦めです

何しろロンドンの中心地から徒歩で簡単に行ける範囲

先ずは地下鉄グリーンパーク駅をピカデリー・サーカス方面へ地上を出ます

ピカデリー通りをピカデリー･サーカスに向かって進み、
左に延びる通りBerkeley　Streetを通り過ぎ、
次ぎの左に入る角にあるのが目印となるカフェ・ネロです

ピカデリー通りで左Dover Streetへ入る目印としては
このカフェ・ネロ（NERO)を
見落とさないようにしてくださいね！


ピカデリー通りとドーヴァー通りの角にあるカフェ・ネロ
こんな銅像があります！


ドーヴァー・ストリートでは右側の歩道を進んでください
まっすぐに進み右に折れる通りStafford　Streetをそのまま直進に通り過ぎ
ほどなくすると下記の文字が目印になるビルがあります

この黒地に白のビル名を見落とさないくださいね！



この目印を見落とさないで！
私はうっかりと通り過ぎてしまいました・・・・

大きなガラスにくっきりと描かれた「DOVER STREET MARKET」ビル
右手奥がエレベーターになっています

シルバーのスタイリッシュなエレベーターで最上階まで昇ります


エレベーターを降りたところ

この最上階にはショップが幾つか入っています
エレベーターを降りると
入り口付近同様のシルバーの天井、床と何だか入りづらいな〜、と思って進むと
左手には小さなコーナーで
目に慣れたロンドン発祥こちらも東京にショップがある
“Labour and wait”があります

その左手奥がロンドンでのローズ・ベーカリーです


ローズ・ベーカリー入り口


気持ちの良いスタッフに好きな場所に座って！と施され
左手側のオープンカウンターの上に並べられた美味しそうなケーキや野菜を見ながら
1番奥の窓に面した小さなテーブルに落ち着きました

店内はオープン・カウンターに面して大きなテーブルがあり、
ここでは大勢でも1人でもこのテーブルにつくことができます

本当に20名も入れば一杯になってしまう小さなお店です


女性が多いと思いきや・・ネクタイ＆背広のリーマングループもおりました


先ずはカウンターに並んだ“本日のランチ”をスタッフから教えてもらいながら
私の指差しで選らんだのは「フェタ・チーズと野菜のキッシュ」
キッシュのみは£10.50也　それにサラダ付け＋£1.50也
食後にカプチーノ£2.50也


オープンカウンターに並ぶ本日のメニュー


中央には焼き上がったケーキ類、
手前側にはランチのキッシュ2種、ナスのグラタンなどのメニューが並ぶ

もし、もう少し私の胃に余裕があれば
・・・本当はキャロット・ケーキいただきたかたのですが・・入りませんでした・・・



こんな形のキャロット・ケーキ


結局ランチでいただけたのはこちら


　　

キッシュはたっぷりのチーズと沢山の野菜がぎっしり！
そして、付け合せのレタスはしゃきしゃきで
ドレッシングはさっぱりとした酸味のあるフレンチドレッシングに
黒胡椒の入った美味しいもの！

このキッシュは本当に美味しかった！
フェタ・チーズ自体に味はしないのでほんのりとした自然な味わいと歯ごたえ、
トマト、ブロッコリ、ほうれん草などが絶妙で・・・
またキッシュのパイ生地がさっくサックでした

ほおばりながら眺める窓の外は
普段見ることのできないロンドンの家並み

　　


不思議と子供の頃から大好きなメリー・ポピンズの家並みのようで
これからの季節にはこのテラス席が良いな〜、と
キャロット・ケーキまで行きつかなかったことも加えて
再び訪れる、とリベンジを誓ってしまうのでした



ロンドンの鳩も見えるテラス席

そして、いつの間にか満席の店内に驚き、
最後の見納めとカウンターのケーキを眺めながら・・・


ローズ・ベーカリーのケーキたち


手前はこちらも人気のブラウニー
真ん中白い頭をしたのがクリームチーズを被った
このお店の人気ケーキ“キャロット・ケーキ”



次回はもっと胃を大きくして来るからね！と
このスタイリッシュなビルを後にしました











ロンドンでのご滞在に少しでもご参考になれば嬉しいです





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